ネッツトヨタ兵庫 FONTE
Web Magazine FONTE NOVEMBER 2004

NOV.2004
今月のFONTE表紙
ネッツトヨタ兵庫が毎月発行しているフリーペーパーFONTE。ここでは、FONTEで取り上げる、兵庫にまつわる様々な特集の一部をご紹介します!
今回のテーマは
“ART TRIP 兵庫でみつけた!芸術の秋”


ART TRIP
兵庫でみつけた!芸術の秋。
秋の深まりが肌に染みて感じる日々。この秋はちょっとアートを感じる休日を過ごしてみるのはいかが?
今回は、兵庫の美術館・博物館で催されている、様々な企画展をご紹介。
街の喧騒から抜け出して、アートを楽しもう!


A トランクでできたエッフェル塔がお出迎え!ルイ・ヴイトン 時空を超える意匠の旅 兵庫県立美術館
   老舗でありながら革新的な「ルイ・ヴィトン」がやってくれました! 会場ディスプレイに安藤忠雄を迎え、美術館を舞台に貴重なアンティークトランク、デザインソースとなったアールデコや日本の美術品が一堂に。モノグラムは日本の紋がヒント?、タイタニック号から引き上げられたトランクの中の帽子が濡れていなかった!なんて、ワクワクするエピソードもたくさん。馬車で旅した時代の質実剛健なものなどから、アーティストとコラボレーションした最新モデルまで。いつも時代をリードする、真摯な姿が見えてくる!
>>兵庫県立美術館の詳細はコチラ
  美術館を舞台に貴重なアンティークトランク、デザインソースとなったアールデコや日本の美術品が一堂に

期間:開催中~12/25(土) 観覧料:一般1200円、大学・高校生900円、中学・小学生400円
 
学芸員さんに聞きました 見どころはここ 旅行トランクを軸にルイ・ヴィトンを辿ります。馬車の時代は雨よけのため蓋が丸くカーブしていたり、船は長旅になるので家具になるトランクや洗濯物用バッグなどが登場したり…。交通手段とともに柔軟に進化していく姿に、今も支持されるルイ・ヴィトンの真髄が感じられると思います。



B エキサイティングにスパークする、コシノヒロコの世界。コシノヒロコ展 芦屋市立美術博物館
   芦屋にアトリエを持ち、世界を舞台に活躍するデザイナー、コシノヒロコの展覧会は、最高にエネルギッシュ。真っ黒な部屋に浮かびあがる白いペーパードレス、今展のために描きおろしたカラフルな絵画、墨絵とコスチュームのコラボレーション…、次々と繰り広げられるコシノヒロコの世界にあっという間に引き込まれる! デニム、ニット、ファー、刺繍…、素材・色・民俗を超えたさまざまなコスチュームを見て歩くうち、旅するような気分に。好奇心旺盛に新しいものに出合い、感じ、吸収し、表現するパワーを感じて。
>>芦屋市立美術博物館の詳細はコチラ
  真っ黒な部屋に浮かびあがる白いペーパードレス
 
期間:開催中~11/23(祝) 観覧料:一般1000円、大学・高校生800円、中学生以下無料
 
学芸員さんに聞きました 見どころはここ 赤と黒で構成されたエントランスからコシノヒロコワールドを肌で感じていただけると思います。また、デザインや素材はもちろんのこと、墨絵とコスチュームのコラボレーションの素晴らしさなど、ぜひ身近で感じてください。



C 柳宗悦の言葉を通して見る、民藝の心。柳宗悦の民藝と巨匠たち展 柳宗悦の心と眼 姫路市立美術館
   名もない職人の作る器、布、木工品…。暮らしの中に普通にあるがゆえ見捨てられたものに価値を見出し、そこにある美しさを再発見したのが柳宗悦による民藝運動。富本憲吉、バーナード・リーチ、河井寛次郎、濱田庄司といった仲間たちの作品約150点を展示。現在活躍中のインテリアデザイナーたちも大いに影響を与えた、“民藝”に親しむ絶好のチャンス。
>>姫路市立美術館の詳細はコチラ
  左:漆絵箔置紅葉紋片口/作者:不詳 所蔵:日本民藝館 右:かまど面(東北)/作者:不詳 所蔵:日本民藝館
 
期間:11/12(火)~12/23(祝) 観覧料:一般800円、大学・高校生500円、中学生・小学生200円
 
学芸員さんに聞きました 見どころはここ 柳宗悦が目指したもの、見ていたこと…。
本人の言葉をパネルで表記し、その言葉を映す作品をともに展示します。より深く濃く、理解してもらえると思います。



D 港町・兵庫津のにぎわいに感嘆!よみがえる兵庫津~港湾都市の命脈をたどる 神戸市立博物館
   江戸時代の兵庫津は活気溢れる港町だった! 浮世絵に描かれたにぎわいに、これが兵庫?とびっくり。当時のくらし、文化、娯楽を知ってもらうべく、絵画や絵図などを展示。現在の地図と同様の精度を持つ『元禄絵図』、幕末にできた和田岬の砲台の設計図など、精密さ、生活水準の高さを目の当たりにして眼からウロコ。兵庫にくらした先人たちに親しみが湧いてきます。
>>神戸市立博物館の詳細はコチラ
  左:摂津国名所港津図屏風作者:六曲一双/所蔵:堺市博物館 右:池田恒興画像作者:狩野随川甫信/所蔵:大阪城天守閣
 
期間:開催中~12/26(日) 観覧料:一般600円、大学・高校生400円、中学生・小学生250円
 
学芸員さんに聞きました 見どころはここ 北海道などから北前船が兵庫津に運んだ荷物を、愛知の内海船がここでバトンタッチして江戸に運んだ…なんて海運業の形が研究の末、段々とわかり始めています。新しい兵庫像が見つかりますよ。



E 茶の湯の世界に親しむ。2004秋季展「利休と茶の世界」香雪美術館
   千利休がお茶会で使った茶道具や、茶会記に見られる同手の品々を展示。秀吉や信長を招いた華やかな茶会と、狭いお茶室で行う"わび茶"を対比しながら、利休の茶の湯に迫ります。注目品のひとつ、桂川籠花入は、桂川のほとりで漁師の使う魚籠をゆずり受け花入としたもの。のちに吉良上野介にわたり赤穂浪士が討ち取った首に見せかけ持ち帰ったといういわれのある品。新鮮なアプローチからお茶を楽しめそう。
>>香雪美術館の詳細はコチラ
  桂川籠 銘『桂川』
 
期間:開催中~12/19(日) 観覧料:一般700円、大学・高校・中学生450円、小学生250円
 
学芸員さんに聞きました 見どころはここ 今展のため2畳のお茶室を作りました。利休はどうして余分なものをそぎ落とした、きびしい色と形の茶碗を選ぶのか? 狭い茶室を通してイメージしてもらえればと思います。






兵庫美術館 MAP ART TRIP
兵庫美術館 MAP



A 兵庫県立美術館 ルイ・ヴィトン 時空を超える意匠の旅 B 芦屋市立美術館 コシノ ヒロコ展
兵庫県立美術館   芦屋市立美術館
兵庫県立美術館   芦屋市立美術館
王子公園前より移転し、02年に安藤忠雄設計により開館。兵庫ゆかりの作家作品を数多く収蔵する。~11/23(祝)「シルクロードの装い~パリ・コレに花開いた遊牧の民の美」を「ルイ・ヴィトン展」と同時開催。中央アジアの民族衣装や染色品と、インスパイアされたファッションデザイナーによるコスチュームを展示。はしごして楽しみたい。

  谷崎潤一郎記念館のお隣、住宅街の中にたたずむ美術館。芦屋ゆかりの展覧会、気軽に参加できるワークショップなど、地元に密着した親しみやすさがうれしい。
住所 神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1
TEL 078-262-0901
開館時間 10:00~18:00、金・土は~20:00
(入場は閉館30分前まで)
定休日 月曜休み(祝日の場合は翌日休み)
観覧料 一般1200円、大学・高校生900円、中学・小学生400円
同時開催 常設展観覧料 一般500円、大学・高校生400円、中学・小学生250円
「シルクロードの装い~パリ・コレに花開した遊牧の民の美」展
一般1200円、大学・高校生800円、中学・小学生400円
駐車場 80台(有料)
HP http://www.artm.pref.
hyogo.jp/
 
住所 芦屋市伊勢町12-25
TEL 0797-38-5432
開館時間 10:00~17:00(入館は~16:30)
定休日 「コシノヒロコ展」会期中無休
観覧料 一般1000円、大学・高校生800円、中学生以下無料
※JR、阪神電車、ローソンチケットにて前売券発売有
駐車場 20台
(1時間まで無料、以後30分までごとに100円。土・日・祝は臨時駐車場有)
HP http://www.ashiya-web.or.jp/museum/



C 姫路市立美術館 柳宗悦の民藝と巨匠たち展-柳宗悦の心と眼- D 姫路市立美術館 よみがえる兵庫津~港湾都市の命脈をたどる
姫路市立美術館   神戸市立美術館
姫路市立美術館   神戸市立美術館
レンガ造りのクラシカルな建物は明治時代の建築。夜は姫路城とともにライトアップされて幻想的なムードに。開館20周年を記念して昨年リニューアルしてできた近代フランス絵画を中心とする常設展示室、アートライブラリーなどものぞいてみたい。

  ブランドショップの並ぶ旧居留地にあり、元銀行だったギリシャ風ファサードが印象的。神戸らしく国際文化交流をテーマに、常設展では東アジアや欧米との交流を軸に展示。ルミナリエのシーズンは開館時間を延長、セットで楽しむのもテ。
住所 姫路市本町68-25
TEL 0792-22-2288
開館時間 10:00~17:00(入場は~16:30)
定休日 月曜、11/4(木)・24(水)休み
観覧料 常設展観覧料 一般200円、大学・高校生150円、中学・小学生100円
※企画展は催しにより料金が異なります。
駐車場 駐車場なし
(姫山公園有料駐車場を利用)
HP http://www.city.himeji.
hyogo.jp/art/
 
住所 神戸市中央区京町24
TEL 078-391-0035
開館時間 10:00~17:00(入館は~16:30)、12/14(火)~26(日)は~19:00(入館は~18:00)
定休日 月曜休み(祝日の場合は翌日休み)
観覧料 一般200円、大学・高校生150円、中学・小学生100円(特別展以外)
※特別展は催しにより料金が異なります
駐車場 駐車場なし(周辺の有料駐車場利用)
HP http://www.city.kobe.jp/
cityoffice/57/museum/



E 香雪美術館 2004秋季展「利休と茶の世界」  
香雪美術館  
香雪美術館    
昔のお屋敷町の面影を残す風情あるたたずまいに心が和む。日本美術、東洋美術の名品は朝日新聞創始者である村山龍平翁のコレクションで、春・秋の年2回企画展を開催。お茶がいただける庭園は、春は緑が濃く、秋は紅葉が楽しみ。

 
住所 神戸市東灘区御影町郡家
TEL 078-841-0652
開館時間 10:00~17:00(入館は~16:30)
定休日 会期中無休(春季展3月中旬~7月中旬、秋季展9月中旬~12月中旬)
観覧料 一般700円、大学・高校・中学生450円、小学生250円
駐車場
電話にてお問い合わせください
HP http://www.h3.dion.ne.jp/
~kousetu/
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