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  瀬戸内海に浮かぶ小さな島。直島は現代アートと自然がともにあり、世界中から訪れる人が絶えず、繰り返しやって来る人も多い。作品は美術館の枠を越え、砂浜に、山間に、古い民家にまであって､島の自然、そこに暮らす人たちとしっくりなじむ。島の人たちは突然やって来た現代アート、そしてたくさんの旅人たちをみんなとても柔軟に温かく迎えてくれ、直島をさらに魅力的にしている。今回は直島のもうひとつの魅力、島に暮らす人を訪ねてみました。 |
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 「こんにちは」。直島に暮らす人が笑顔で声をかけてくれる。島に突然やって来た現代アート、そしてたくさんの旅人たちをみんなとても柔軟に温かく迎えてくれる。旅館『志おや』を夫婦で切り盛りする、村尾由紀子さんもその一人。昔は鯛網の網元だったそう。「宿を始めて60年、当時は三菱マテリアル関係の方が中心でね。だんだんさびれていく中、また人が出入りするようになって嬉しいですね。うちは純和風、意外や外国人の方が喜んでくれて。直島を大好きになって帰ってもらいたいですね」。兄である中村由信さんは瀬戸内を撮影する写真家だったそう。写真集を見せてもらい、昭和30年頃の活気ある直島の姿に話が尽きない。民宿『おやじの海』は昨年末に開業したばかり。豪快な名前は同名の演歌の作詞家が直島出身ゆえ、海苔の養殖をするお父さんが名付けたそう。実は犬＆猫が出迎える癒し系の宿だ。「一人旅の女性も多いので、気軽に泊まってもらえたらと使っていない民家を活用して始めました。学生さんも然り、負担にならないよう料金も手頃にしました」と女将の立石千鶴さん。「知らない人同士でもアートを通じてここで仲良くなってもらえたら嬉しいですね」。どの宿 もまるで田舎の親戚の家のよう。家族を迎えるようなもてなしに、また来たいと心から思う。  |
 直島に心惹かれて移り住んだ人もいる。『カフェまるや』の店主、大塚ルリ子さんがそう。埼玉県から知り合いも親戚もなく単身やって来た。どうして？と聞くと「何度も聞かれるうち答えがわからなくなってきたけど(笑)、単なるアートファンなんです」。潔い答えにハッとする。「都会は好きだし、田舎暮らしがしたいと思っていたわけじゃない。ただアートファンにとってここは大都会なんですよ」。それまで直島を訪れたのは２回、どちらもお正月。寒さ凌ぐため自動販売機で缶コーヒーを買う。でも出てきた１本は、ぬるかった。「こんなに素敵な島にどうしてカフェがないんだろう」。ふと浮かんだ想いに突き動かされて、直島カフェ計画が進み始めた。思いの丈を手紙に綴り、ベネッセへ送ると返事が来た。紹介してもらった島の人から縁がつながり、本村に04年オープン。今では旅人が見てきたばかりのアートについて語らい、アーティストも足を休めに来る。「タレルさんが来てくださったことがあってお客さんたちと和気あいあいだったんです。作り手と受け手が共にいるのを見て"ああ、私の夢が今ここで叶ってる！"って感激しました。忙しくて私はあまり話せなかったんですけど ね(笑)」。地域の人とコミュニケーションを取り、長く続けていくことが目下の目標だそう。直島とアートは共に歩んでいるのだとつくづく思う。どんなふうに熟成していくのかこれからがますます楽しみだ。 |
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 087-892-3050 香川県香川郡直島町2222 予約受付7:00～22:00不定休(お盆･正月休み) 宿泊料 1泊2食付き1名6000円～(税･サ込み) Ｐ3台 |
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 087-892-2269 香川県香川郡直島町772 宿泊料 １泊朝食付き１名4200円（税・サ込み） Ｐ町営無料駐車場利用 |
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 087-892-2714 香川県香川郡直島町本村777 11:00～18:00(LO17:00) 不定休 Ｐ町営無料駐車場利用 HP http://cafe-maruya.jp/ |
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 087-892-3179 香川県香川郡直島町2310-1 8:00～20:00 不定休 Ｐ8台 |
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 087-892-4072 香川県香川郡直島町2526-1 10:00～16:30（売り切れ次第閉店） 日曜休み Ｐ10台(三菱直島生協と共有) |
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