![]() |
![]() |
|||
![]() |
![]() ネッツトヨタ兵庫が毎月発行しているフリーペーパーFONTE。ここでは、FONTEで取り上げる、兵庫にまつわる様々な特集の一部をご紹介します! 今回のテーマは “生産者のみなさんおしえて下さい。 牧場で食べるアイスは、なぜおいしい?” |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
「酪農、加工、販売までのすべてを自家で一貫経営したい」という夢を実現すべく2003年オープン。こちらのこだわりは、ジャージー牛のミルクを使用しているということ。「ホルスタインの自家牧場アイスクリームは、県内ではすでに何軒かありましたから。何か付加価値をと考えた結果、ジャージー牛を飼育することに。ジャージー牛のミルクは脂肪分が高く、濃厚で風味豊か。きっとおいしいジェラートができるにちがいないと思って」ととが牧場・らいらっくオーナーの吉井英之さん。 |
![]() |
しかしオープンまでの道のりには大変な苦労があったのだそう。「当初、うちはホルスタインを80頭近く飼育する兵庫県でも有数の牧場だったんです。しかし9年前、妻と母が相次いで病気で亡くなり、数年後に父も病気になってしまって。自分ひとりで、たくさんの牛をみるのは不可能と、数を減らさざるを得なくなってしまったわけです。ジャージー牛は国内では岡山が本場で、岡山県外では数頭しかいないのが現状。現在うちの牧場では16頭を飼育していますが、なかなか手に入らなくて、大変な時間と労力がかかりました」。現在は、跡とりの息子さんと長女夫婦、高校3年生になる次女も加わる家族経営。酪農にかける吉井さんの熱意が自然と子どもたちにも伝わった結果なのだろう。 |
![]() |
牛がかわいくて仕方ない、という吉井さんのたっぷりの愛情と和田山の大自然に育まれた牛たちのミルクは、搾りたての新鮮さそのものの味を最大限に生かしたジェラートになる。ほの甘いミルクの味と濃厚なコクがありながら、さっぱりとした後味。ビタミンAを多く含み、糖分、脂肪分も控えめなので体にも優しい。そんなはっきりとした自己主張と細やかな優しさをあわせ持つジェラートの味わいは、吉井さんの人柄そのものを感じさせてくれる。 |
![]() |
|||||
![]() |
|
![]() |
|||
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
神戸市内から車で30分とは思えないほど、のどかな田園風景が広がる吉川町・西山牧場直営のアイスクリーム工房。すべては「思いついたらやらずにはいられない」という母きよみさんの「自分たちの牧場の牛乳でアイスクリームを作りたい」という思いから始まった。「僕が北海道の酪農学園大学在学中に、『アイスクリーム工房をやることにしたから』といきなり言われたんです。もちろん牧場は継ぐつもりでしたが、アイスクリームだなんて、考えてもいませんでした」。と語る、アイスクリーム工房BOSS&MOM店長の西山農さんも、母の熱意に押された形でアイスクリーム作りを決意。急遽3年のゼミを食品科に変更し、北海道中のアイスクリームを食べ歩いた。「一生の仕事にするために、自分が毎日食べても飽きない、心からおいしいと思えるものを目指しました」。そんな農さんのジェラートは、独自の配合で一ケタの単位まで計算しつくされたレシピで作られる。「ミルクの味を最大限に生かす。簡単そうで、これが本当に難しい」。 約2年、研究室で試行錯誤を重ねた「牧場ミルク」は、開店初日から大好評。喉の渇きさえ潤してくれるような爽やさが最大の特徴だ。「一年を通しておいしい、と感じていただくために、四季に応じて配合を変えているんですよ。もちろんその配合は企業秘密です(笑)」。 |
![]() |
|||||
![]() |
|
![]() |
|||
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
「よくぞ、うちのフロマージュ・アイスに目をつけてくださいましたね」。そう言って迎えてくれたのは牧場長夫人でレチュ―ル・ユゲ取締役の弓削和子さん。弓削牧場は日本の手作りチーズの先駆け的存在。つまり弓削牧場=チーズ、なのだ。「このフロマージュ・アイスもうちのフロマージュ・フレ(生チーズ)の味を知っていただくためのもの。そういう意味ではほかの商品と同じですが、アイスには特別な思い入れがあるんです」。アイスを安定的に製造・販売するためには、アイスクリーム機械の導入が必要不可欠な上、すでに取得していた乳製品製造許可、菓子パン製造業許可とは別に、アイスクリーム製造許可も取得しなければならない。「それでもどうしても作りたかった」のはアイスがフロマージュ・フレのおいしさを最大限に表現できるもののひとつであるという思いがあったから。そうしてできたフロマージュ・アイスは、チーズアイスというより“アイスチーズ”。チーズの酸味やコク、風味がそのままにほのかに甘く、さっくりとした食感。「乳酸菌が生きた状態ですので、持ち帰りはできないんです。さらに安定剤も乳化剤も入れていないので、すぐに溶けてしまい、盛るのが大変。本当に手がかかる商品ですが、そうしないと今の味は保てません。ですから本当にここでしか食べられないアイスなんです」。 |
![]() |
|||||
![]() |
|
![]() |
|||
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
「子どもからお年寄りまで、みんな大好きなのがアイスクリームでしょ?」とにゅうにゅう工房責任者の高橋まり子さん。こちらのアイスクリームは自家の低温殺菌した新鮮なホルスタインミルクのみを使用。独特な甘味を生かしたクリーミーな味わいが特徴だ。たくさんの人に食べてもらいたいという思いから、卵アレルギーの人でも食べられる卵抜きのホワイトベースが27種、卵入りのイエローベースが10種、季節の果物を使用したシャーベットが18種と来るたびに変わるメニューの豊富さも魅力だ。「いろんな素材にチャレンジするのが好きなんです。地元の農家ブランドのイチゴアイスをはじめ、地元の業者さんに頼まれてソバやゆず、アロエ、チューリップなど珍しいアイスも作りました」。牧場に嫁いで20数年。当初から夢だったアイスクリーム作りを、子どもの手が離れた2年前にようやく実現させた。「自分がやってきた酪農という仕事。何か足跡を残したかったんです」とまり子さん。今では3人の娘さんがそれぞれ牧場とアイスクリーム工房を手伝っている。まり子さんの手作りアイスは、のどかな田舎町によく似合う、ほんわかしたお母さんの温かさがいっぱい詰まった甘~い味わいだった。 |
![]() |
|||||
![]() |
|
![]() |
|||
![]() |